施設を選ぶポイントは家族目線ではなく利用者の状態を見極めて選ぶことが重要

介護保険制度の中には、利用される方の状態像に応じて様々な施設群が準備されています。

適切な施設を選ぶためには、利用者となる方の状態を見極めて、その方にあった施設を探し出す必要があります。

家族目線ではなく、「本人の状態」を見極める重要性

施設入居することを決めた後は、まず、ご本人の状態をきちんと把握しましょう。
そのときに大切なことは、家族目線ですべてを決めてしまわないことです。

ご自宅にいるときのご本人の状態は、ご家族が良く把握されていると思いますが、例えば今、ご自宅から通所サービスでデイサービスやデイケアなどのサービスを使っておられる方であれば、利用されているサービス事業所の職員さんに、事業所でどのように過ごしているかを聞くようにしましょう。

しかしご家族がいるときとそれ以外の時では、ご本人の状態が大きく変わる事もよくあります。
時には、わがままがひどくなったり、共同作業への参加を拒んでみたりといった共同生活を送るうえで障害となる行動傾向があったりすることもあります。

また、認知症の有無についても家族目線で見ない事が重要になります。
ご家族からすると、ご自身の親御さんや、近しいお身内の方が認知症であるということは認めにくいことです。
一緒に生活されている中で、「あれっ?」と思うような行動や言動があったとしても「高齢だからしようがない」といった程度に認識されることもよくあります。

しかし実際には認知症がある程度進行しており、施設入居に際して認知症に対するケアが重要となっている方もいらっしゃいます。
特に認知症の有無や進行度については、施設を選ぶ前にケアマネージャーの方に相談するなどして、専門家の意見を聞くようにしましょう。

くれぐれも家族目線だけでご本人の状態像を決めつけない様にすることが重要です。

施設を選ぶポイント

本人の状態像を把握できたら、次はどの様な施設サービスを利用するかを検討しましょう。

  • 認知症が進んでいるが、身体状況はある程度健康が保てている方であれば、グループホーム
  • 認知症もなく、体も健康だが、近くに日々頼れる身内が居なくて一人暮らしすることが不安という方であれば、ケアハウスや有料老人ホーム
  • 身体的な衰えが一時的に激しくなってしまい、集中的なリハビリをして少しでも健康を取り戻したい方であれば、介護老人保健施設
  • 要介護3以上になり、自宅での生活を続けることが困難になったので、ずっといられる施設を探している方であれば、特別養護老人ホーム

というように、ご本人の状態にあった施設サービスを探します。
このとき、ご本人の状態に加えて費用面も負担できるものに収まる施設を探すことが重要です。

しかしご本人の年金だけで入れる施設というものは、なかなか見つからないと思います。
特に国民年金だけというような場合には、ご家族の援助が必要になります。

一度サービス利用を始めると、長い期間継続するものですので、くれぐれも無理のない範囲で利用できるサービスを選んでください。

この点では家族目線を重視する必要があります。

施設入居した後も、ご本人の病状変化によっては施設に掛かる負担以外にも、通院や入院などの費用が追加で発生することもありますので、この点も予め考慮しておきましょう。

まとめ

施設サービスを利用することを決めた後も、実際に施設に入居するまでの間に色々と考えなければいけないことが数多くあります。

この際に重要なことは、実際に施設サービスを受けるご本人の状況を良く知る第三者の意見も聞きながら決めていくということです。
また金銭面など経済状況などは、他人に明かしたくない個人情報ですが、そこはすこし我慢して第三者の専門家の意見を聞くようにしてください。

個人で少し調べた程度では、複雑な介護保険制度や施設を選ぶポイントなどは正確に知ることは難しいものなのです。
そこは専門家に相談することで、利用者ご本人の状態像に最適な施設サービスや場合によってはおすすめの施設を探し出してくれることも期待できます。

また経済的部分でも、複数ある公的補助の制度などをうまく利用する方法などを教えてくれることもあります。

長く続く住むことになる施設を家族目線だけで決めてしまうことは、失敗することも多いので出来る限り第三者の意見にも耳を傾けて慎重に決めましょう。

 

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