「終活とは?」お布施の相場 !お葬式やお墓のお布施はどれくらい必要なの?

お葬式やお墓に関して、葬儀・法要で僧侶へ支払うお布施。

「お布施は気持ち」と言われるように、金額に定めはありません。
しかしながら、相場を知ったうえで、無難な費用を支払いたいと考える方は多いことでしょう。

2020年に全日本仏教会(調査:大和証券)が実施した『仏教に関する実態把握調査』(対象:全国20~79歳の約6,192人)によると、お付き合いのある菩提寺がある人は、約60パーセント。
お盆やお彼岸では約30パーセントの人たちが僧侶による読経供養を行っているとのことです。
また、コロナ禍にある今年は、お盆やお彼岸で僧侶へ依頼することを避ける方が多く、読経供養を行った人は約20パーセント。お布施の金額に関しては、以下のような変化が見られたようです。

お盆のお布施相場

  • 例年:約14,000円 
  • 今年:約13,000円

お彼岸のお布施相場

  • 例年:約16,000円 
  • 今年:約13,000円

なお、仏教への関心度においては、菩提寺のある人は30パーセント、菩提寺のない人は15パーセント。
信仰心がある人は、菩提寺のある人でもわずか23パーセントに留まっています。

引用元:公益財団法人全日本仏教会 仏教に関する実態把握調査

以上のことから、日本人の仏教への信仰心はたいへん低い傾向にあることが分かります。
しかしながら、多くの人は、僧侶への感謝や御礼を伝える役割があることや、お寺を支える費用として活用されていることなど、お布施の意味を知っています。

つまり、お布施とは、日本の風習です。

僧侶派遣などの新しいサービスが提供される時代になっても、変わることのない「お布施」。
ここでは、お布施の中でも、皆様が迷いがちな『お葬式』や『お墓』の金額相場と具体的な内訳について、分かりやすく解説します。

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【簡単終活】お葬式におけるお布施金額の相場とは?

相場

お葬式におけるお布施の相場金額について、2017年に日本消費者協会が実施した『葬儀についてのアンケート調査』(対象:491人)によると、全国平均金額は、『47.3万円』でした。
引用元:一般財団法人日本消費者協会

一方で、2020年に鎌倉新書が実施した調査(対象:過去2年半以内に葬儀を経験した全国2,000人)によると、全国平均金額は、『23.69万円』です。
引用元:株式会社鎌倉新書 第4回お葬式に関する全国調査

対象人数に差があるためか、両社のお布施金額には大きな違いが見受けられます。
対象人数の多い「いい葬儀」の調査結果を参考にすると、お布施は次のように、2人に1人が『20万円以内』という結果となっています。

お布施の額

  • 1万円未満:6.4%
  • 1万円以上10万円未満:27.6%
  • 10万円以上20万円未満:22.7%
  • 20万円以上30万円未満:15.4%
  • 30万円以上40万円未満:10.5%

では、お葬式によって、お布施の相場として、一体いくら支払ったら良いのでしょう?

お葬式とは、「お通夜」と「葬儀・告別式」から成るもの。
つまり、僧侶に対しては、日数や所要時間と比例する『お葬式スタイル』を配慮することが好ましいといえるでしょう。

「一般葬」によるお葬式のお布施の相場金額:20~40万円前後

一般葬とは、30名以上の参列者となるお葬式です。
お通夜と、葬儀・告別式の2日間に亘って行われます。
参列者が多いほどお葬式の規模が大きくなり、50名以上の参列者となることが一般的です。
参列人数によっては拘束時間が長くなるため、規模の大きなお葬式ほど、僧侶へのお布施も配慮します。

なお、檀家としてお付き合いのあるご住職や、由緒ある寺院の僧侶に対しては、相場以上のお布施を支払うことが一般的です。
また、ランクの高い戒名(法名)を授かる場合や、遠方の僧侶に来ていただく場合には、旅費や宿泊費を加味してお布施に含めます。

「家族葬」によるお葬式のお布施の相場金額:10~30万円前後

家族葬とは、30名以下の参列者によって行われるお葬式です。
日数は一般葬と同じように2日間です。
僧侶によっては、お葬式のスタイルに合わせて、アットホームな説法も聞かせてくれることでしょう。

お布施の金額は、一般葬と比較してリーズナブルな費用を支払うことが一般的です。
しかし、檀家としてお付き合いのあるご住職や、由緒ある寺院の僧侶に対しては、相場以上のお布施を支払うことを配慮します。
また、ランクの高い戒名(法名)を授かる場合や、遠方の僧侶に来ていただく場合には、旅費や宿泊費を加算します。

「一日葬」によるお葬式のお布施の相場金額:10~20万円前後

一日葬とは、家族葬と同様に30名以下で行われるお葬式です。
大きな違いは、通常2日に及ぶお葬式を1日に短縮すること。
そのため、僧侶の拘束時間も短縮されます。

しかし、ご供養の意味合いとしては家族葬と同等のため、お布施は家族葬の半額というような判断を行わないことが一般的です。
また、檀家としてお付き合いのあるご住職や、由緒ある寺院の僧侶に対しては、相場以上のお布施を支払う方も多いです。
また、一日葬においても、ランクの高い戒名(法名)を授かる場合や、遠方の僧侶に来ていただく場合には、旅費や宿泊費を加味します。

「火葬式」によるお葬式のお布施の相場金額:3~5万円前後

火葬式とは、本来、火葬のみを目的とします。
そのため、お葬式のように僧侶を呼んで読経をしてもらうケースが少ないのが現状です。
しかし、予算の事情がある方や、身寄りの無い方が亡くなった火葬式においては、火葬前の読経を行う場合もあります。
お布施としては、一番リーズナブルな金額です。

なお、一般的に火葬式においては、戒名(法名)を授かることはありません。
ご要望される場合には、少なくとも5万円以上のお布施を支払うことが一般的ですので、ご予算に問題のある方は、あらかじめ僧侶へご相談されることをお勧めします。

お葬式のお布施袋は最低2つ!【簡単終活】お布施の費用内訳

お布施袋

お葬式における正しいマナーは、できるだけ知っておきたいですよね。

実は、お布施においては最低でも2種類、場合によっては、3種類のお布施袋が必要となります。
お葬式におけるお布施には、次のような名目の費用が含まれています。

戒名料・読経料・お車代・御膳料

上記のうち、「お車代」と「御膳料」は、お布施とは別途、異なる祝儀袋を用いて僧侶へお渡しすることが、お葬式における正しいマナーとなります。

それでは、具体的な例を記載いたします。
前述の「全国平均:23.69万円」のお布施金額だった場合、『お布施の表書き』ごとの目安金額を解説します。

お布施の表書き「御布施」の費用内訳 相場:21~22.69万円

お布施の総額が23.69万円の場合、「御布施」の名目で表書きをした袋に収める金額の相場は、21~22.69万円となります。

費用の内訳は「読経料」と「戒名料」です。
つまり、高いランクの戒名を授かる場合には、ここへ金額を加算します。

お布施の表書き「御車代」の費用内訳 相場:1万円

お布施における「御車代」金額相場は、一般的に1万円とされています。
タクシー代やガソリン・駐車料金のほか、僧侶の身支度や移動時間に関わる気持ちが含まれています。

なお、遠方から僧侶に来ていただく場合は、旅費や宿泊費をここへ加算する必要がありますので、ご注意ください。
僧侶の費用負担とならないよう、余裕をもった金額とします。

お布施の表書き「御膳料」の費用内訳 相場:5千円~1万円

お食事の用意が不要であると確認した場合には、御膳料の用意をお忘れなきよう、ご注意ください。

お葬式では、僧侶のお食事を用意することが一般的です。
僧侶が会食を辞退される場合には、「御膳料」として、5,000円~1万円を別途お支払いすることがマナーです。

【簡単終活】お墓(開眼供養・納骨法要・お盆・お彼岸)のお布施の相場は?

お車代

お墓においては、主に次の3つのタイミングでお布施の支払いが発生します。
お墓を建立・改葬・墓じまいを行ったとき、納骨するとき、お盆やお彼岸の供養のとき。

ここでは、それぞれの法要・供養におけるお布施の相場について、解説します。

お墓のお布施「開眼供養」「閉眼供養」 費用相場:3~5万円前後

一般墓地や霊園など、墓石を建立するお墓においては、建立後や改葬後(お墓の引っ越し)に「開眼供養(かいげんくよう)」を行います。

開眼供養とは、入魂式、御魂入れ、御性根入れなどとも呼ばれ、墓石に故人や仏様の魂を宿すための供養です。
浄土真宗では、御移徙(ごいし・おわたまし)と呼び、宗旨宗派によって考え方や名称は異なりますが、墓石では必要な儀式と認識いただければと思います。

また、逆に、墓じまいを行う際には、「閉眼供養」を行います。
閉眼供養とは、魂抜き、御魂抜き、性根抜きとも呼ばれ、浄土真宗では、遷仏法要(せんぶつほうよう)と言います。

開眼供養・閉眼供養におけるお布施の表書きと内訳の相場は次のとおりです。

・表書き「御布施」 相場:3~5万円前後
・表書き「御車代」 相場:5,000円

・僧侶が食事を行わない場合(別途)
・表書き「御膳料」 相場:5,000円

お墓のお布施「納骨法要」 費用相場:3~5万円前後

故人やご先祖様の遺骨をお墓へ埋葬する場合には、「納骨法要」を行います。

お墓は、一般墓地や霊園、納骨堂、樹木葬、合祀墓など様々なタイプがありますが、多くの物件では、この納骨法要(納骨式)を行っています。
一方で、近年では納骨堂を中心に、明瞭価格表示による販売スタイルのお墓も多くあり、納骨に関する費用が定まっている物件も多くあります。
これは、経営主体の寺院によって納骨法要が行われる仕組みです。

一般的な納骨法要のお布施の表書きと内訳の相場は次のとおりです。

・表書き「御布施」 相場:3~5万円前後
・表書き「御車代」 相場:5,000円

・僧侶が食事を行わない場合(別途)
・表書き「御膳料」 相場:5,000円

お墓のお布施「お盆・お彼岸の法要」 費用相場:1~3万円前後

お盆や春と秋のお彼岸においては、お墓参りの風習があります。
お墓によっては、合同法要を開催する物件もあるほか、信仰心や地域によっては、この際に僧侶を招いて読経してもらいます。

一般的なお盆・お彼岸の法要のお布施の表書きと内訳の相場は次のとおりです。

・表書き「御布施」 相場:5,000~3万円前後

・僧侶をお墓へお招きする場合(別途)
・表書き「御車代」 相場:5,000円

・会食を行って僧侶が食事を行わない場合(別途)
・表書き「御膳料」 相場:5,000円

【まとめ】お葬式やお墓のお布施の相場

線香

お葬式やお墓に関して、お布施の最新情報をご紹介しましたが、近年のお布施に関するポイントをまとめると、次の3つとなります。

  1. 2020年のお葬式におけるお布施の金額相場は、23.69万円。20万円以下の人が半数以上を占める。
  2. お墓のお布施の金額相場は、開眼供養・納骨法要ともに3~5万円。納骨堂などでは、規定料金が定められる物件が増えている。
  3. 菩提寺のある人で、お盆やお彼岸に法要をする人は例年30%のところ、コロナ禍の今年は20%程度。お布施の金額も1割程度少ない。

なお、寺院へ直接お布施の金額をご確認いただくことは決して失礼には当たりません。
「皆さんは、どのくらいですか?」と尋ねると、僧侶としても相場金額をお話しやすいように思います。

また、予算不足の際などには、正直に打ち明けることが良い場合もあります。
特に今年は、新型コロナウイルスの影響によって、ご家庭によっては収入面で打撃を受けた方もいらっしゃることでしょう。

約60パーセントの人において菩提寺があるように、特定の寺院とのお付き合いを続けることは、日本の風習、日本人らしさです。

大切な故人のご供養をおまかせするだけに、お布施の金額のみならず、僧侶とのより良い関係づくりを意識していただけたらと思います。

参考 【いい葬儀】こんな冊子が欲しかった!相続・葬儀・お墓など。今さら聞けない終活についての冊子を無料でプレゼント

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