冬のガーデニング、寒さや霜から花を守るおススメ管理方法

冬と言えばガーデニング愛好家には少々さみしい季節かもしれませんね。
ちょっと考えても「パンジー」「葉牡丹」」「ノースポール」「ガーデンシクラメン」程度しかガーデニングに使える花苗は思い浮かびません。

本格的な冬が訪れると、いきいきとしていた植物も、お休みに入るものが増えてきます。

この記事では、そんなお休みに入る植物の冬越えや、冬に花をつける植物のための管理方法を解説します。

植物の耐寒性とその分類

植物はそれぞれ、寒さに耐えることのできる度合いが異なります。
この寒さに耐えることのできる度合いを「耐寒性」と呼び、日本の園芸では、おおよそ以下のような区分で植物の耐寒性を示します。

まずは育てている植物が寒さに強いのか弱いのか知っておかなければなりません。

購入時のラベルがあれば裏面を見て、そうでない時はネットなどで品種ごとの「最低温度」や「耐寒性」「非耐寒性」なのかを調べましょう。

耐寒性

0℃の低温を耐えることができる植物は、一般に耐寒性の高い植物とされます。
関東以南であれば、問題なく越冬が可能です。
冬に花を咲かせる植物は、この耐寒性のものが多くあります。

おすすめ花苗
「パンジー」「ビオラ」「ノースポール」「アリッサム」「エリカ」「葉牡丹」などがおススメです。

半耐寒性

一般に3~10℃の低温を耐え抜きますが、0℃以下になると枯れてしまう植物を半耐寒性と呼びます。
特に霜が降りてしまうと、半耐寒性の植物は耐えることができません。
また、半耐寒性の中でも、耐えることのできる寒さは異なります。

非耐寒性

10℃以下になると枯れてしまう植物は、耐寒性ではないものとして扱われます。
原産が熱帯の植物は、ここに分類されることが多いようです。
非耐寒性の花々は、特に適切な対策を取らなければ、冬を越すことは難しいでしょう。

上記の区分は、あくまで日本国内のもので、基準となる温度も漠然としています。
また、「強耐寒性」のラベル記載があっても、寒さの厳しい地域では適応することが難しいこともありえます。

耐寒性を強化する

管理法では品種ごとにまちまちである耐性をある程度補うおすすめのやりかたをご紹介します。

1.水の量を少しづつ減らしていく成長期を過ぎた植物は必要になる水の量が減っていきます。
育て始めの量をずっとあげるのではなく、気温の低下に合わせて徐々に水やりを減らし、やや乾いた状態を維持することで寒さに強くなります。

2.日光によく当てる冬本番が始まるまでにできるだけ日光を浴びさせて光合成をしておきます。
日陰にある時間が長いと茎が細く長くなる徒長がおきて弱くなっていきます。
しっかりと葉の色を濃くして徒長を防いでおくと耐寒性も向上します。

3.肥料は暖かいうちにしっかりあげる冬に入る前に肥料をたっぷり与えて体力をつけておくことも大事です。
野生の動物が冬眠前にしっかり食べるのと同じで、栄養をできるだけ蓄えておくのです。
また、冬が始まって植物が休眠に入ったら肥料は控えて静かにしておくことが大事です。
パンジーなどの元々冬に強い品種には与えても大丈夫です。

4.植え替えも済ませておくもし鉢の取り換えを考えているなら冬に入る前に済ませておくべきです。
根がしっかり張った状態の方がより強くなります。

5.外気に触れる面を小さく株が大きく広がっていると冷たい空気に触れる面が増えてダメージが大きくなります。
できる限り株は小さくぎゅっとまとまった状態で保っておけば冷えにくいです。

6.過剰な保護はNGであまりに守りすぎるとかえって弱くなることも。
特にある程度寒さに強い「半耐寒性」の品種は、最初から手厚くするのではなく少しづつ寒さに慣れさせることが大事です。

さし芽をして株を増やしておく

保険と言いましょうか、株を増やしておけば越冬の可能性はさらに上がります。

植物の一部を土に植えて初根させることをさし芽といい、草花を増やす際にはよく使われる手段です。
全ての品種に向いている方法ではないですが、越冬を考えている品種があれば、さし芽が可能かどうか調べてみましょう。

また、株を増やす方法はさし芽の他にも色々とあるので、冬が訪れるまでに、できる限り増やしていけばリスクを減らせるでしょう。

しかしあまり増やしすぎても管理が大変になるのでほどほどに留めておくと良いですね。

ちなみに株分けに最も適している時期は生育期の少し前で、細胞が若く活発な時期なので初根の可能性が最も高い時期です。

では、個々の耐寒性を超える寒さにさらされると、植物はどのような被害を受けるのでしょうか。

耐寒性の弱い植物が受ける「凍害」とは

花、植物が日照不足や低温にさらされることで、植物そのものが凍り、葉や茎を維持することができず枯れ始めてしまいます。
さらにそのまま放置するとさらに被害は進行し、根まで黒く変色していきます。
このような状態は「凍害」と呼ばれ、耐寒性の弱い植物に特によく起こります。
根まで進行してしまうと、状態は深刻です。そのまま枯死してしまうことも十分にありえます。

凍害を防ぐためには、ご自分が育てている花や植物の耐寒性と、お住まいの地域に合った対策をとる必要があります。

凍害を防ぐための防寒対策

冬の夜間は、関東以南であっても気温が氷点下に落ち込むことが珍しくないため、室外に耐寒性の弱い花や植物を置いておくと、ほぼ間違いなく凍害を受けてしまいます。

鉢植えならば室内に取り込んでしまうのが、一番の防寒対策になるためおススメです。

耐寒性の弱い花は、室内に取り込んでしまおう

また、室内に鉢を置くにあたって注意したいのが、鉢植えの置き場所です。

日照のある昼間は日の当たる窓際に、気温の下がる夜は窓から離して置いてあげましょう。
夜間の窓際は非常に冷え込みます。

どうしても窓から離して置く場所がない場合には、分厚いカーテンを窓にかけるのも効果的です。

寒さも花、植物の大敵ですが、エアコンの温風も乾燥に繋がりよくありません。
温風が直に当たる場所は避けることをおススメします。

外置き、地植えの場合は、寒風が当たらないように保護する

比較的耐寒性の強い植物や、室内に取り込めない地植えは、風が直に当たらないように保護することで凍害を防ぎます。
鉢の周りをビニールで覆うだけでもかなりの防寒効果が期待できるため、外置きの場合はぜひお試しください。
庭置き用のミニ温室なども販売されていますので、冬の間はそのデザインも含めて楽しむのも良いかもしれません。

地植えの場合には寒冷紗で覆いを掛けると、寒風と同時に霜が降りることも防げます。
黒い寒冷紗と白い寒冷紗が販売されていますが、冬は日照量が落ちるため、遮光率の低い白い寒冷紗をおススメします。

地植えの大敵、霜柱

さて、これまでご紹介してきた凍害とはまた別に、花、植物の大敵となるのがこの霜柱です。

霜柱は、土の中の水分が滲み出て、柱上に凍る現象のことで、霜とは全く異なるものです。
地面が凍りついてこの霜柱が発生すると、地植えを行っている植物の根や球根を持ち上げてしまい、結果として根が傷ついたり、切れたりしてしまいます。

この霜柱の対策として有効なのがマルチングです。
地面の温度を上げながら保湿し、泥はね、雑草なども防いでくれます。

マルチ材には様々な種類がありますが、樹皮から作られるバークなどだと、土が直接見えなくなり、見栄え良く保温することができるためおススメです。

水やりの管理

ガーデニングには欠かすことのできない水やりですが、冬の間はどのように水分量を管理するのが良いのでしょうか?

注意したいポイントを挙げてみます。

外の鉢植え、地植えの植物は、土の表面が乾いてから2~3日置く

冬場は植物の水の吸い上げが遅くなるため、そう頻繁に水やりをする必要がありません。特に気温の低い外であればなおさらです。
過剰な水やりは根腐れの原因にもなるため、土の表面が乾いてから2~3日置いて水やりをしましょう。

早朝や夜間は水やりを控えて

早朝や夜間は、冬場でも特に冷え込む時間帯です。
そこに水をあげてしまうと、霜柱ができやすくなったり、根が凍りついてしまう可能性があります。
夕方以降に水をあげるのは控えて、比較的暖かい日の日中に水やりをしましょう。

室内の鉢植えには比較的多めに水やりをする

上では水やりを控えるように述べましたが、室内であればその限りではありません。

暖房で部屋が温まりますから、土の表面が乾いたらしっかりと水をあげましょう。
また、乾燥しやすくなるので、植物の種類によっては葉に水をあげるのもおススメします。

厳しい冬を乗り切るためのまとめ

ここに挙げた対策はあくまで一例のため、日々花や植物の様子を見ながら調整を行ってくださいね。

しっかりと面倒を見れば、冬の花はいきいきと咲く姿を見せてくれますし、お休みをする花も、次の花の盛りへの楽しみとすることができるでしょう。

品種ごとの違いを把握する・植物自体の強化・環境の整備これらに気をつけることで冬場でもガーデニングを楽しむことができると思います。

頑張って冬を越しましょう!

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