「お金を増やして老後に備えたい」「金銭的ゆとりは精神的ゆとりだから」「資産を増やして、やりたい事をしたい」などの理由から、これから資産運用を始めようと考えている50代シニア世代の方もいらっしゃるではないでしょうか。
「でも、資産運用って株? 株に投資することはギャンブルじゃないの?」と思っていませんか?必ずしも、株=ギャンブルではありません。
まず、投資と投機の違いを知ることが大事です。
この記事では、投資と投機の違いと、初心者にはどちらがおすすめなのかをお話します。
3分ほどで読めるように分かりやすく書いていきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
投資と投機の違いは?実は定義はないのです
投資と投機の明確な定義というものがあるわけではありません。
はっきりした線引きがないので、同じ金融商品でも資産運用方法や考え方によって投資にもなったり、投機にもなったりします。
ここでは投資と投機について説明していきます。
金融資産を長期保有するのが投資
投資は読んで字のごとく資本に投じることです。
例えば株式は将来性のある企業の株を購入して資金を投下した場合、その企業が成長すれば配当金や優待で還元されます。
また、企業が成長していけば企業価値が上がり株価も上昇し資産も増えて行くので、その企業の株式を長期間保有することになります。
急激に莫大な資産が増えるわけではありませんが、ゆっくり着実に資産を増やす方法です。
投資商品には以下のものがあります。
- 株式投資 :企業のビジネス活動に必要な資金を、その企業の株式を購入することで、その企業にお金を貸すことです。それによって得た利益の一部を受け取るということになります。
- 債券:国や企業などが借金する際に発行する借用書のようなものです。債券を購入し、利息支払日に利息が支払われ、償還期日にお金が払い戻されます 。
- 不動産投資:住居を貸して家賃を得ることです。
他に金などの商品(コモディティ)や預金運用などがあります。いずれも歴史が古く基本的な投資商品です。
これらを長期で保有することが投資になります。
短期売買するのが投機
投機とは株価の推移をみて資産を投下するものを言います。
投機の「機」は、機会(タイミング)を指しています。
例えば、デイトレードは企業の成長や価値でなく、相場の上がり下がりだけを狙って、短期で利益を得る方法です。あっという間に利益が倍になったかと思うと、すぐにゼロになったりすることもあります。
投機もいろいろありますが、代表的な投機は以下になります。
- 信用取引:現金を担保にして、証券会社からお金を借りて株式を買う方法です。少ない金額で大きい株を購入するので、かなりリスクが高いです。
- デイトレード:1日で金融商品の売買取引を完結させる方法のことをいいます。
- FX:外国為替証拠金取引(Foriegn Exchangeの略)を意味します。ドルや円など、異なる2つの通貨を交換することを外国為替といいますが、たとえば円からドルに換算し、その際に為替差損益が発生するのがFXです。FXは24時間動いているため、寝て翌朝目覚めたら全て吹っ飛んでた!ってことになる可能性もあります。そのせいか、株価のチャートに一日中張り付いているイメージがありますね。
ほかにも、実際にお札や硬貨が存在しないインターネットだけで取引をする仮想通貨なども投機になります。
投資と投機、どちらがよいの?初心者には投資がおすすめ
では、投資と投機、初心者にはどちらがいいのでしょうか。
実直に資産を増やしたいなら、時間をかけてゆっくり投資するのがおすすめです。
時間を味方につける感じですね。
投機は短期勝負で、ハイリスクハイリターンになってしまいます。
そのため、ギャンブル性が高く刺激的で華やかなので目立ちやすいです。
しかし投機で長く勝ち続けることは非常に困難ですので、初心者の方は資産を増やしたいなら、時間をかけてゆっくり投資するのがおすすめです。
株式や不動産など短期間で結果を出そうとしたり、全資産を投資に回すこともお勧めしません。
これらの行為は投資ではなく、投機になってしまいます。
投資のつもりが気付いたら投機になっていて、いつの間にか資産がなくなっていた!なんてことにならないようにしましょう。
まとめ
ざっと要点だけを書いてきましたが、投機と投資の違いをご理解頂けましたでしょうか。
資産運用をこれから始める方におすすめなのは長期投資です。
もちろん、長期投資にも元本割れするリスクはありますが、投資した金額に対してどれくらいまでならマイナスになってもいいか、ご自身のリスク許容度を知って投資すれば資産を失って生活に困窮することもありません。
投資は決してリスクの高い危険なものでも、ギャンブルでもないのです。
投資で上手に資産運用が出来れば、老後の不安も解消され、豊かなで楽しい生活が送れるでしょう。