お金の苦労はしたくない?現実問題として老後資金はいくら必要なのだろう?

政府は65歳で定年してからの20年間に2,000万円の老後資金が必要といっています。
一方、保険会社によっては3,000万円とも4,000万円とも、中には1億円とも試算しています。
これほど差があると「もうどうでもいいわ」と思ってしまいますが、やはり年を重ねてお金の苦労をするのは辛いものです。
ライフプランは、60代からでも70代からでも立てるべきです。

あと20年から30年を心豊かに過ごすには、最低どのくらい貯めればいいのか考えてみましょう。

ライフスタイルによって違う老後資金

総務省の家計調査によれば、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯の消費支出は、月平均約24万円と算出されています。
しかし、必要な老後資金は、その人のライフスタイルによって違います。

例えば持ち家で、住宅ローンも終わっていて、子どもたちも独立していれば、老後にそれほどの大金が準備できなくても、何とかなるでしょう。
ところが、一生家賃を払い続けなければならないとなると、公的年金だけでは無理かもしれません。

借家で国民年金のみ、家賃を払うと食べていけない場合はどうすればいいの?

65歳以上を高齢者と定義づけられていますが、気持ちも体力も一昔前の65歳より10歳ぐらい若い人がほとんどのようです。
高齢者も意欲や体力、能力があれば、何とか食べていくくらいのお金は、稼ぐことができます。

団塊世代がリタイアし、構造的に労働力が足りない中で、探せば必ず自分に合った仕事が見つかるはずです。
たとえ、お金に苦労せず長生きしても、健康寿命が長くなければ、楽しい老後とは言えません。
お医者さんによっては、「健康寿命を延ばすには、働くのが一番」といっています。
確かに働かなければ食べていけないとなると、働かざるを得ませんよね。

目的を持つと生きる気力がわく

話は飛躍しますが、「日本全国の地図」を完成させた伊能忠敬は、50歳から江戸にわたり天文学を学び、56歳から蝦夷地の地図作りを始めます。
この地図の精密さが幕府に評価され、東日本、西日本と測量を重ねていくことになります。

幕府から依頼を受けたそのとき、彼は60歳でした。
全測量が終わるまでに13年かかり、足掛け17年もの年月を費やして、高精度の日本地図は完成したのです。
その時彼は、73歳でした。今の年齢だと80歳以上になるでしょう。

完成した地図をつなぎ合わせる作業中に、忠敬は亡くなったと伝えられています。
伊能忠敬は、「歩け、歩け!歩き続けることの大切さ」とも「人は夢を持ち前へ歩き続ける限り、余生はいらない」との名言を遺しています。

ライフスタイルに応じた保険について

リタイア間近になると、現役のうちにしっかりとした保証を準備したいと多くの人は考えるようです。
そこで、色々と特約がついた保険が気になります。
しかし、リタイア間近に保険や金融商品の勧誘を受けた際は、よく考えて契約することが大事です。

人気のがん保険も「放射線治療」「抗がん剤治療」「三大治療による通院」など、それぞれに定義と支払要件が定められていて、該当しないと受け取れないことがあります。
また、一般的な医療保険は入院保障が基本で、介護目的の入院や通院が必要な治療は、原則として保障の対象外になります。
リタイア後は、何にでも使える貯金が頼りになります。

新しく保険に入る際に、もし貯金額が少な目なら利息は期待できませんが、すぐにでもおろせる貯金に回す方が、現金が必要な時に味方になってくれます。
保険を見直すことで、リタイア後のライフプランを立て直すことは大事です。

死亡保険にも生前給付がある

最もシンプルな掛け捨ての定期保険の場合、例えば保険金額が1000万円とすると、被保険者の死亡時には受取人に1000万円が支払われます。
ところが、この死亡保険は、死亡に至らなくても高度障害状態になった場合は、1000万円が受け取れるようになっています。

リビング・ニーズ特約について

死亡保障のある保険には、リビング・ニーズ特約がついているケースが多くあります。
これは、例えば余命6ヵ月以内などと医師に診断されたときに、死亡保険金を所定の範囲内で前払いしてもらえる特約です。
受け取った保険金は、終末期の医療費や介護費に使えます。

リタイア間近に新しい保険に入る前に、今までの保険を改めて見直し、約款を読み直すことをおすすめします。

金融商品の勧誘について

リタイア間近になると、金融商品の勧誘の電話などもあります。
金融商品取引業者の認定には、内閣総理大臣の登録が必要なので、取り引きを考える場合には、その業者が登録業者かどうかを金融庁のホームページで確認するようにしましょう。

まとめ

生活水準は各家庭によって違うため、夫婦合わせて1ヵ月15万円でやっていける人たちもいれば、夫婦で30万円あっても足りない人たちもいます。

メディアに振り回されて、老後資金について必要以上に悩むよりは、「うちはうち、よそはよそ」「なければないように工夫して暮らす」と割り切れば、心豊かに暮らせるのではないでしょうか?

「もう年だから」と自分を見限らず、「まだまだこれから」と、自分を励ますことでポジティブな気分になれる、幸せホルモンのセレトニンが出るそうです。

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