【ペットの終活】ペットのお葬式と納骨の費用とは?

ペットの終活では、お葬式や、納骨について考えることが大きな課題です。

大切なペットとの最期のお別れ。
予期せぬ事態に慌てて準備をして後悔することのないよう、計画的に取り組むのが終活の基本です。
ペットのお葬式や納骨にあたっては、業者選びやプラン内容、後々の費用までしっかりと確認しておきましょう。

ところで、皆さんは、犬や猫のペットの飼育を行いながら、一体どのくらいの費用負担を行っているか、把握されていますか?

ペットは出費がつきものと認識していても、可愛い愛犬や愛猫は、我が子同然。
ついつい、街中やインターネットショッピングで衝動買いをしてしまう方も多いと思います。
また、高額な医療費負担とならぬよう、日頃から健康のためにと、体に良いフードを与え、ペットの生命保険へ加入されている方も多いことでしょう。

2019年のペットにかける年間支出の金額調査によると、次の通りとなっています。

犬:30万円
猫:16万円

なお、費用負担が多い項目は、犬も猫も同じランキングです。
1位:フード・おやつ代
2位:ペット保険料
3位:病気やケガの治療費

引用元アニコム損害保険(対象:同社保険加入者5,000人以上)

では、犬や猫の生涯の飼育費用は、いくらぐらいになるのでしょう?

上記のデータに基づくと、次の通りです。

【犬】 寿命:14.44歳 生涯費用:433万円
【猫】 寿命:15.03歳 生涯費用:240万円

なお、この金額には、ペットの購入費のほか、肝心な『お葬式』と、『納骨』に関する費用が含まれていません。

お葬式は、大切なペットに感謝の気持ちを伝える最期の儀式。
特に、お墓(納骨)の有無にあたっては、後々の供養や費用において、大きな差が生じます。
つまり、皆さんのペットへの想いや、生活に関わる、たいへん重要なことに相応します。

そこで、ここではペットのお葬式や納骨について、種類や費用を詳しく解説いたします。

ペットの終活は、皆さんの将来設計になります。
最適なお葬式や納骨の在り方について、費用を踏まえてしっかりと考えてみましょう。

ペットのお葬式や納骨の方法とは?(お葬式の委託先)

納骨

ペットは亡くなった際、どこへお葬式を依頼したら良いのでしょう?
あらかじめ理想のお葬式や、納骨先などを考えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、万が一、委託先を間違えてしまうと、それが実現できない可能性があります。

そこで、ペットが亡くなった場合の委託先について、メリットやデメリットを説明します。
併せて、肝心な費用についてもご紹介しますので、ご家庭のペットをどちらへ委託するか、理想に見合った選択を考えてみてください。

地域の自治体によるお葬式(火葬)費用:3,000~10,000円程度

地域の自治体による火葬は、次の通りです。

  • 費用:3,000~10,000円程度
  • メリット:火葬費用が安い
  • デメリット:多くの自治体では返骨不可

自治体によるお葬式は、費用を抑えられることが大きなメリットです。
地域によっても異なりますが、多くの自治体では、1匹あたり数千円などの費用です。

なお、「廃棄物処理法」に則り、法律上でペットなど動物の死体は、廃棄物、いわゆるゴミとして扱われて処分されます。
そのため、愛情を注いだペットがゴミとして扱われてしまうことに抵抗感を抱く方は少なくありません。
また、多くの自治体では、複数の遺体を同時に火葬するため、ペットのお墓を用意して納骨したくても、遺骨を返してもらうことができません。

ペットの火葬や供養を重んじて、納骨を行いたい方は、次にご紹介するペット火葬業者への委託をご検討ください。

民間のペット火葬業者によるお葬式費用:5,000~50,000円程度

民間のペット火葬業者によるお葬式は、次の通りです。

  • 費用:5,000~60,000円程度
  • メリット:真心を込めたお別れができる・遺骨の返骨が可能
  • デメリット:重量によっては費用が高額となる

ペットは、小鳥やハムスターなどの小さな小動物から、大型犬まで様々です。
ペットの火葬業者における費用は、主にこのペットの大きさ(重量)と、他のペットとの同時火葬の有無によって、費用が異なります。
なお、利用する火葬方法によっても費用は異なるため、詳しくは、後述にてご紹介します。

ペットのお葬式や納骨で注意するべき法律違反と罰則

ペットへの想いや費用面から、中には遺体をご自身で処理しようと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、万が一判断を誤ると、皆さんの対応によっては、法律違反となり得る可能性もあります。
そのため、法律についてもポイントを抑え、学んでおきましょう。

ペットの遺体や遺骨に関して、不法投棄における懲罰や罰金は次の通りです。

・廃棄物の処理及び清掃に関する法律:5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金または両方
・軽犯罪法:1日以上30日未満の拘留として刑事施設に拘置、1,000円以上1万円未満の罰金

また、地域によっては、水源保護条例などもあり、無闇に森林などへ死体を遺棄したり、散骨したりすることも危険です。

なお、自宅の庭に埋葬することは、法律として問題ありません。
しかし、近隣住人からのクレームや、土地売買による訴訟トラブルなどに発展する可能性があります。
問題が起こってしまっては、後悔は大きくなるばかりです。
遺体の腐敗や遺骨への配慮については、慎重さが不可欠となりますので、十分に注意しましょう。

ペットのお葬式における種類と費用の違いとは?

費用

ペットのお葬式は、人間のお葬式にたとえると「火葬式」となり、火葬を中心に家族のみで短時間で行われます。
ペットの火葬業者によってプラン名などは異なりますが、基本的に費用の差となるポイントは、以下の通りです。

  1. ペットの大きさ(重量)が大きいほど高額
  2. 返骨を希望する方は「個別火葬」となり割高
  3. 立ち会いを希望する方は「立会火葬」となり割高

つまり、お葬式(火葬)の費用は、ペットは小動物ほど安価となり、火葬に立ち会わず、他のペットと一緒に火葬しても構わない「合同火葬」を選択すると、費用を抑えることが可能となります。

ペットのお葬式の種類【訪問火葬】とは?

訪問火葬とは、利用者の自宅までペットのお迎えに行き、火葬設備のある車輌でお葬式を行うタイプのお葬式です。
車輌は、主にワンボックスが多く、トラックやキャンピングカーなどの種類もあります。

他方の「施設火葬」との違いは、名称どおり、施設・設備が異なることにありますが、基本的には施設火葬と同様、インコやハムスターなどの小さな動物から大型犬まで、あらゆる種類のペット火葬が可能です。

ペットのお葬式「移動火葬車」の火葬費用相場 5,000~55,000円

移動火葬車によるペットの訪問火葬の費用相場は、以下の通りです。

  • 訪問合同火葬:5,000~50,000円
  • 訪問個別火葬:10,000~50,000円
  • 訪問立会個別火葬:15,000~55,000円

※小型犬や猫の訪問火葬:7,000~20,000円

なお、火葬にあたっては、近隣住人や煙への配慮から、必ずしもご自宅周辺で行えるとは限りません。
立ち会い火葬を希望される場合は、あらかじめ火葬場所の確認を行うと良いでしょう。
更に、天候や気温などによっては、施設火葬を選択されることが好ましいこともありますので、ご注意ください。

ペットのお葬式の種類【施設火葬】とは?

火葬

施設火葬とは、ペット葬儀社や、寺院・霊園など、火葬設備のある施設で火葬を行うタイプのお葬式です。

他方の「訪問火葬」との違いは、定められた場所にある施設を利用すること。
近隣に火葬施設がある場合にはメリットがあるほか、口コミなど、利用者の評判をあらかじめ確認しやすい点も大きなメリットです。

また、施設によっては、お墓や納骨堂が設けられています。
火葬後、ペットの埋葬や納骨を検討されている方は、併せて納骨先を検討することをお勧めします。

ペットのお葬式「合同火葬」の費用相場:7,000~30,000円

ペットの合同火葬による費用相場は、以下の通りです。

  • 合同火葬:7,000~30,000円
  • 小型犬や猫の合同火葬:10,000~15,000円

合同火葬は、他のペットと一緒に火葬することになるため、費用を抑えることができる点が大きなメリットです。
施設によっては、合祀墓などの供養設備が完備されているため、火葬後に埋葬を希望されている方は、その費用を加算することで、スムーズにペットの供養まで委託することが可能です。

なお、火葬にあたっては、一般的には立ち会いすることができず、施設へは遺体を預けるのみとなります。
そのため、最期のお別れは、あらかじめご自宅でしっかりと行っておきましょう。

ペットのお葬式「個別火葬」の費用相場:10,000~50,000円

ペットの一任個別火葬による費用相場は、以下の通りです。

  • 個別火葬:10,000~50,000円
  • 小型犬や猫の個別火葬:15,000~20,000円

個別火葬は、他のペットと一緒に火葬を行わないことが大きな特徴です。
そのため、火葬後にペットの埋葬や納骨を検討されている方にとって、最適な選択肢となります。

また、次にご紹介する「立会個別火葬」に対して、火葬へ立ち会いを行わないことが大きな違いとなります。
基本的に施設では、ペットの引き渡しのみとなる場合があるほか、火葬後の骨上げに立ち会うことができないため、ペットとのお別れにあたっては未練のないよう、あらかじめご自宅でしっかりと行いましょう。

ペットのお葬式「立会個別火葬」の費用相場:15,000~60,000円

ペットの立会個別火葬による費用相場は、以下の通りです。

  • 立会個別火葬:15,000~60,000円
  • 小型犬や猫の立会個別火葬:20,000~30,000円

ペットへの想い入れが強く、しっかりとお別れを行いたい方に最適なお葬式です。
ペットと最期のお別れや、骨上げを行うことができることが最大の魅力です。

なお、多くの火葬施設では、お葬式のプランのほか、費用を加算すると、棺や骨壷の選択や、花入れなどを行えます。

また、ペットとの思い出を形に残したい方は、遺骨や毛を利用して手元供養品を制作することができるサービスを提供している施設もあるため、興味のある方は、これらのサービス比較から施設を検討するのも一理です。

ペットのお墓(埋葬・納骨)の種類と費用目安とは?

ペットの納骨は、皆さんにとって、『将来の供養習慣』を形付けるものとなります。
そのため、ペットの終活でお葬式を検討するにあたっては、最も重要視していただきたいポイントです。

たとえば、亡くなった時には良かれと思ってペットの墓石を建立したとしても、お墓参りをすることなく、無縁仏のようにお墓が放置されて荒れてしまっては、ペットも気の毒ですよね。

ペットの納骨にあたっては、様々なお墓のタイプがあります。
大きくは、他のペットと一緒に埋葬するか、個別に埋葬するかに分類され、費用にも大きな差が生じます。

また、個別埋葬にあたっては、墓石などのモニュメントや、遺骨へ直接手を合わせたいなど、皆さんそれぞれのこだわりによっても選択することができます。

ペットが亡くなった後も、飼い主としての愛情や責任は不変です。
事前の終活によって、冷静な判断を行い、自分やご家族に最適な納骨方法を検討なさってください。

ペットの納骨「合祀墓」の費用相場:5,000~30,000円

他のペットの遺骨と一緒に土の中へ納骨埋葬するお墓です。
石碑などのモニュメントがあるほか、人間のお墓でも人気の「樹木葬」などの納骨方法が用いられたお墓もあります。

最大のメリットは、費用がリーズナブルなこと。
一方で、ペットがどこに埋葬されているかは不明瞭なため、直接手を合わせられないことがデメリットとなります。

ペットの納骨「個別墓」の費用相場:100,000~300,000円(別途年間管理費)

主に墓石を建立するタイプの納骨方法となります。
墓石には、ペットの名前やイラストを彫刻することも可能です。

多くのお墓では、ペットの遺骨をお墓へ骨壷のまま納骨したり、お墓の土の中へ埋葬したりするため、供養にこだわる方にとっては、最良の納骨形態となります。
費用としては、墓石の購入費や土地の利用料として初期費用が高額となり、その後も年間管理費が必要であることが一般的です。

なお、お墓の維持が困難となった場合には、前述の「合祀墓」へ遺骨を納骨できる墓地や霊園が多いため、この点の不安要素はほとんどありません。

また、生前予約を行っている物件も多くあります。
ペットの終活に際してご検討される場合には、必ず現地見学を行って、施設や管理状態を確認のうえ、契約することをお勧めします。

ペットの納骨「納骨堂」の費用相場:年間5,000~50,000円

納骨堂は、「個別墓」に対して気楽さがあり、リーズナブルなため、人間のお墓でもたいへん人気のある納骨方法です。
ペットの遺骨を個別に預けることができるため、多くの施設では、遺骨と直接対面してお参りすることが可能です。
引っ越しの可能性がある方のほか、個別墓を用意するまでの一時期的な預骨としても多くの方が利用されています。

納骨堂は、室内にあるため、天候に左右されることなく、快適にお参りできることが最大のメリットです。

なお、契約にあたっては、後々のお参りに際して営業日時をあらかじめ確認し、快いお参りができるかどうか、施設や設備、スタッフの応対などまで、しっかりと確認することをお勧めします。

まとめ

ペット終活

ペットの終活にあたって、お葬式や納骨に関する知識と費用についてご紹介しましたが、まとめると以下の通りです。

ペットの火葬方法

地域の自治体による火葬

・費用:3,000~10,000円程度
・メリット:火葬費用が安い
・デメリット:多くの自治体では返骨不可

民間のペット火葬業者による火葬

・費用:5,000~60,000円程度
・メリット:真心を込めたお別れができる・遺骨の返骨が可能
・デメリット:ペットの重量によって費用が異なる

ペットの埋葬や納骨に関する法律

・ペットの遺体や遺骨は、廃棄物として扱われる。
・無闇に捨てることは、不法投棄として法律に抵触し、地域の条例によっても罰則が与えられる。
・自宅の庭への埋葬は、直接法律には触れないが、近隣住人や土地売買時にトラブルになる可能性がある。

お葬式の種類と費用

・ペットの大きさ(重量)が大きいほど高額
・返骨を希望する場合「個別火葬」となり割高
・お葬式へ立ち会いを希望する場合「立会火葬」となり割高

訪問火葬の費用相場

・訪問合同火葬:5,000~50,000円
・訪問個別火葬:10,000~50,000円
・訪問立会個別火葬:15,000~55,000円
・小型犬や猫の訪問火葬:7,000~20,000円

施設火葬の費用

・相場合同火葬:7,000~30,000円
・小型犬や猫の合同火葬:10,000~15,000円
・個別火葬:10,000~50,000円
・小型犬や猫の個別火葬:15,000~20,000円
・立会個別火葬:15,000~60,000円
・小型犬や猫の会個別火葬:20,000~30,000円

ペットの納骨

・合祀墓の費用相場:5,000~30,000円
・個別墓の費用相場:100,000~300,000円(別途年間管理費 5,000円程度)
・納骨堂の費用相場:年間5,000~50,000円

ペットのお葬式と納骨の検討ポイント

  • ペットのお葬式は、後々の供養の有無や形態を最優先して選択する。
  • お葬式や納骨の費用は、主に納骨方法によって、大きな差が生じる。

犬や猫などのペットは、購入から亡くなった後のお葬式や納骨や供養を踏まえると、500万円以上の費用となる方も多いことでしょう。

ペットも終活を行う時代

大切な家族の一員として、人間と一緒に入れるお墓の購入を検討される方もたいへん多くいらっしゃいます。
個別墓をお考えの場合、様々な色柄の石種や彫刻など、どのような墓石を建立するかも戸惑う要素です。
終活では、実際に様々な墓地や霊園を見学し、利用者の墓石を拝見させてもらうと、ご家族それぞれの想いのお墓が建立されているため、とても参考になりますよ。

大事な愛犬・愛猫のため、終活の一助として、お役立ていただければ幸いです。

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