特別養護老人ホームとは!?公的老人ホームのサービスの特徴と費用について

老後を快適に過ごすための手段として話題になっているのが、介護付き有料老人ホーム。
でも、具体的にどういったサービスが行われる場所なのがご存知でしょうか。
今回は、サービスの特徴や、必要となる費用について幅広くご紹介していきます。

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特別養護老人ホームとは?特徴をまとめてご紹介!

特別養護老人ホームは、介護老人福祉施設とも呼ばれている公的な老人ホームです。

そのため、特別養護老人ホームを経営するのは地方自治体か社会福祉法人のみと限られていて、経営の許可を得るためには収支など厳しい審査をクリアする必要があるのも特徴です。

審査に通れば補助金が得られたり税制面で優遇されたりすることもあり、一般的な民間の老人ホームよりも費用が安く設定されているケースが大半です。
また、入居のための一時金がない、所得に応じて費用の減免が受けられる、などのメリットも多く存在します。

加えて、24時間介護スタッフが常駐しているため要介護認定度の高い人でも安心して入居をすることが可能となります。
終身介護もお願いできるため終の棲家として特別養護老人ホームを利用している人も少なくありません。

一方で、看護師については24時間常駐する義務がないため、夜間においては痰の吸引などの処理がしづらく、どうしても別の場所に移らざるを得なかったというケースも存在します。

費用のメリットが大きいため人気が高く、入居できるようになるまでかなりの待ち期間を覚悟する必要があります。

厚生労働省の発表によると、2019年4月1日現在での日本全体での待機人数は29万2487人であり、年々少しずつ減少していってはいるものの、都心に限っては特に、希望すれば誰でも入居できるという状況にある特別養護老人ホームは少ないのが現状です。

2015年からは特別養護老人ホームに入居できる人の条件が要介護3以上に引き上げられました。
これにより、「65歳以上であること」「要介護3以上であること」をクリアしている人と、一部細かな規定をクリアした要介護1~2の人のみが入居対象となったため、地方の特別養護老人ホームにおいては多少空きも出てきているようです。

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特別養護老人ホームの設備や人員は?どんな居室タイプがあるの?

特別養護老人ホームの居室タイプは、大きく4種類に分けることができます。

ユニット型個室

台所や食堂、リビングといった共有スペースを囲むように個室が配置され、10人以下のユニット単位で生活するタイプです。

完全個室であるためプライバシーが尊重されるだけではなく、共有スペースへのアクセスもいいためスタッフの目が届きやすいのが特徴です。
小規模なシェアハウスのような形をしているため、イメージも沸きやすいでしょう。

ユニット型準個室

基本的にはユニット型個室と同様の配置がされています。
ただし準個室であるため天井とのスキマがあることが多く、中にはパーテーションなどで仕切られているようなところもあり、完全個室ではありません。

人数単位は同じく10人以下のユニット単位なので、あまり音やプライバシーを気にしない方であれば費用も安く抑えられるのでおススメできます。

従来型個室

一般病棟のようなスタイルで、廊下を挟んで左右に個室が並んでいるタイプです。
完全個室であるためプライバシーも保たれ、共有スペースと多少距離があるため静かな時間が過ごせるのも特徴です。

多床室(準ユニットケア加算)

一般的病棟のようなスタイルで、廊下を挟んで左右に大部屋が並んでいるタイプです。

1つの部屋に2~4床程度のベッドを並べるのが一般的で、カーテンやパーテーションでの仕切りがあるもののプライバシーについてはあまり保たれにくいと言えるでしょう。

近年は和室のような引き戸や襖で仕切れるようリフォームしている施設も多く、半個室のようなスタイルで過ごせるところも増えてきています。
孤独感を覚えることがないため、人との関わりを重視したい人にはおススメできます。

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特別養護老人ホームにかかる費用は?

特別養護老人ホームの場合、介護保険が適用されるため一般的な民間の有料老人ホームよりは比較的安価で利用することができるようになっています。

はじめに入居する時にかかる一時金もなく、利用者が負担するのは毎月の利用料のみです。
利用料は、居室タイプや介護度によって異なります。

ここでは、必要となる費用の内訳について項目別にみていきましょう。

施設介護サービス費

介護を受けるための費用です。
要介護度によって異なり、介護度が高くなればなるほど費用も高くなります。

介護サービス加算

施設の設備や職員の配置、個別で対応する処置にかかる費用です。

入所後30日までかかる「初期加算」や、介護福祉士の配置を増やす場合にかかる「サービス提供体制強化加算」、看護師の配置を増やす場合にかかる「看護体制加算」、介護士の配置を増やす場合にかかる「介護職員処遇改善加算」、外泊する場合の「外泊時費用」などが一般的に知られています。

加算と聞くと高額な費用になることを懸念してしまいがちですが、その分手厚いサポートや緊急対応が受けられることが多く、予算に余裕があればしっかりチェックをしておきたい項目です。

居住費

場所を借りて住むための費用です。
民間の有料老人ホームではベッドや家具についても自分で用意する必要があるのが一般的ですが、特別養護老人ホームの場合は全て備品として用意されています。

そういったものを借りて暮らすための、家賃のような項目だと理解しておくとよいでしょう。

食費

1日3食用意される食事代です。
特別養護老人ホームの場合は1日単位での計算のため、昼食だけ不要という場合でも1日分の費用はかかります。

一方で外泊等により丸一日食事が不要となる場合は、その分については日割りで請求額から引かれるようになっています。

日常生活費

ヘアカット、洋服、レクリエーション、嗜好品など、自己負担で用意するものにかかる費用です。
医療費もここに含まれるため、診察や特別な処置を施してもらった場合はこの項目に加算されます。
ただし、クリーニングを必要としない通常の洗濯やおむつ代は施設の負担となります。

また、特別養護老人ホームには「特定入所者介護サービス費」というものが支給されるシステムもあります。

所得や資産が一定以下の人に対して、負担限度額を超えた分の居住費や食費や介護保険から支給される制度なので、金額だけ見て特別養護老人ホームへの入居を諦めず、試算してみるのもポイントとなります。

所得の低い人でも利用しやすく、万が一困った時にはケースワーカーへの相談によってこういった制度が利用できる場合もあるのです。

特別養護老人ホームは費用面や介護度の心配があっても安心して利用できます!

いかがでしたでしょうか。
特別養護老人ホームは公的老人ホームのため比較的安価で入居することができ、厳しい基準をクリアした地方自治体や社会福祉法人による運営であるため介護度が高くても安心して暮らすことができる場です。

長期間の入居も可能なので終の棲家としての人気も高く、配置基準をクリアした専門スタッフのサポートがあるというのもメリットです。

老人ホームは、公的なもの、民間のもの含め、様々な種類があります。
ぴったり合う場所が見つかれば老後の心配もなく、ストレスのない快適な生活が送れるようになります。

入居する本人の希望や家族の希望を照らし合わせ、質の高い、納得のいく場所を見つけられるようにしたいものですね。

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