50代のライフスタイルは仕事に邁進していて、忙しい人がほとんどでしょう。
しかし、仕事も落ち着いてきて、「新しい技術を学びたい」とか「10代や20代で学べなかったことを学びたい」という気持ちが湧く年代でもあります。
50代から「学び」をライフスタイルに取り入れるには、どういうものがあるか説明していきます。
目次
何のために学ぶのかを考えよう
今は「人生100年時代」とも言われ、50代ではまだ折り返し地点とも言えます。
60歳や65歳で定年を迎えて、新たな仕事に就くことも考えられます。
まず、50代で「学び」を考える時、何のために学ぶのかを考える必要があります。
定年後の仕事に活かす資格を取るために勉強するというケースもあります。
また、今までできなかった趣味について学ぶということもあるでしょう。
これは難しいかもしれませんが、仕事を辞めて、大学に入って学び直すということも可能です。
これは今までの貯えがある人向けで、仕事を辞めても差し支えないかどうかをよく考えなければなりません。
また、放送大学などは、仕事をしながらでも科目履修生として、学びたい科目だけを受講することができます。
まず、あなたの今後のライフスタイルを考えて、「何のために学びたいのか?」をよく考えて、何を学ぶかを考えましょう。
「学び」にかかる時間や費用を考えよう
50代の人がライフスタイルに「学び」を組み込ませる時、考えなくてはいけないことは、仕事を続けながら学ぶかどうかです。
仕事をしながら学ぶとなると、土日祝日など、仕事が休みの日に集中的に学ぶことになります。
パートナーや家族の理解が得られるか、「学び」にかかる時間を週に何時間くらい取れるのかも考えてから、学ぶ内容を選びましょう。
また、学ぶということは費用がかかります。
無料で学べる大学の公開講座もありますが、たいて1回や6回ほどで終わる講座です。
これらは市民向けの生涯学習講座としての色合いが強い場合が多いです。
しかし本格的に学びたい場合は、ある程度の費用を投資することは必要になってきます。
具体的な50代の「学び」の方法は?
50代が「学び」をライフスタイルに取り入れるには、どのような方法があるのか具体的に見ていきましょう。
社会人入学ができる大学や大学院
少ないですが、仕事を辞めなくても、社会人向けに通いやすい時間帯に授業をしているところもあります。
例えば、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科キャリアデザイン学専攻では、社会人でも通いやすいように授業が平日の夜間や土曜日を中心に行われています。
シニア世代が受験するには、面接と小論文で受験できるAO入試や社会人入試を利用する方が受験勉強の負担が軽くて済みます。
専攻する学科によっては英語などの筆記試験があるところもあります。
デメリットとしては、学費が高いということと、自分の学びたいことが近くで学べるとは限らないことが挙げられます。
学費は大学ごとに違いますが、年間50~100万くらいはかかると考えておいた方がいいでしょう。
参考 社会人&学生のための大学・大学院、通信制大学・大学院検索サイト
放送大学
- 教員・看護師・認定心理士・臨床心理士・学芸員などの資格を取得することも可能です。
受験をしなくても大学で学びたいという人にお勧めなのが、放送大学です。
学士・修士・博士の学位を得ることもできますが、好きな科目だけを選んで受講することもできます。
また、4月と10月の年に2回入学のチャンスがありますので、始めやすいとも言えるでしょう。
放送大学は自宅のBSテレビで受講したり、ラジオ・インターネットなどからも授業を受けることができます。
全国にある学習センターやサテライトスペースでも再視聴することもできます。
メリット
- 一般の大学よりは学費が安い
- 最長10年間在学できるので、働いている人にも学びやすい
- 幅広い年代層が学んでいるので安心
デメリット
自宅で学ぶことになるので、自分一人で学ぶのが苦手な人には続けにくい
参考 放送大学
大学での公開講座
興味のある分野だけ学びたい、気軽な気持ちで学びたいという人にお勧めなのが、大学での公開講座です。
メリット
- 受験の必要がなく、専門的な内容を学ぶことができる
- 費用は、無料のものから3万円程度のものまでさまざま
- 1回で終了するものや、語学なら10回ほど通うものもある
デメリット
- 学位を得ることはできない
- 一つの専門分野を深く掘り下げて勉強したい人には、数回の講座では目標水準まで達成することは難しい
通信教育
趣味のことを学びたい、家庭でゆっくり学びたいという人にお勧めなのが通信教育です。
たいていテキストやDVD、講座に使用するための道具も一緒に送られてくるので、準備するものもいらず、便利ですぐに始めやすくなっています。
絵画・手芸・書道などの他にも、医療事務や保育士、宅地建物取引士などの資格を得るための講座も豊富に揃っています。
仕事をしている人でも、平日の夜や隙間時間にサッと学べる点がメリットです。
送られてきたテキストで学ぶパターンがほとんどですが、通信教育の会社によっては、スマホやネットで見て学習する方法を取っているところもあります。
スマホで学習できるとなると、通勤時間や、仕事の休憩時間などのちょっとした合間にも学習しやすいでしょう。
費用も3~5万円程度の講座が多く、お財布に優しい点も魅力です。
学習中の疑問点は、たいていメールで質問できるようになっています。
デメリットとしては、一人で学習することになりますから、飽きっぽい人には向かないかもしれません。
「1年で学ぶ」とか「何月までに終わらせる」とか目標を立てて取り組むと、続けやすいです。
自分のライフスタイルや学ぶ理由を考えて選ぼう
自分の今のライフスタイルを考えて、無理のないように「学び」を取り入れることが大切です。
シニア世代はタイミング的に親の介護や自分自身の仕事や家庭のことで忙しい場合があるので、余裕をもって最後までやり遂げられるのか考えてから始めるといいでしょう。
また、「何のために学ぶのか?」を考えてから、「学び」をライフスタイルに取り入れてみてください。